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コラレンの製造と裏印

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コラレンの製造と裏印

コラレンの製造と裏印

コラレンの製造コラレンの裏印磁器を絵具で塗りつぶしてデザインにあったガラスビーズを貼り付けた後に、金彩で囲んで仕上げるというものです。こうして出来上がったコラレンはガラスビーズの施された部分が、光の入る角度によって色が変化し浮き上がって見え、キラキラと輝きます。その優美なデザインが見るものを魅了し人気を博しました。現存する作品は花瓶や壷で、オールドノリタケにみられるようなカップやシュガー&クリーマー等の実用品はほとんど見られず装飾目的のものが中心です。その大きな理由はガラスビーズが脆弱であったと言われています。コラレンはその製造期間が短くて有名ですが、アール・ヌーヴォーからアール・デコへの流行が移り代わり、ラスター彩が多く生産されるようになった1920年頃には市場から姿をけしたと思われます。
コラレンの裏印には特許番号が付与されていますが、これは横浜や名古屋にあった米国商社・ヴァンタイン商会が1907年に日本の特許庁へ、1908年にアメリカ特許庁に特許をそれぞれ申請したものです。現在コラレンの裏印は7種類(ヴァンタイン商会、志水録之助、キンラン)確認されていますが、「USパテント912171」のものが完成度も高いと言われており、人気のコレクターズアイテムとなっています。

*コラレンにご興味をお持ちの方は、平凡社より出版されている「甦る白瑠璃 コラレン」(井谷善恵著)を是非、ご覧になって下さい。また、洋書ではりますが2005年にCOLLECTOR BOOKより出版された「VAN PATTEN'S ABC’s of COLLECTING NIPPON PORCELAIN identification and values」(Joan Van Patten著)もご参照下さい。


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