HOME > 里帰り陶磁器の装飾技法の解説 |
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ビーディング
盛り上げ技法の一種で、細かく点状に盛り上げて金彩を筆で装飾したものになります 丹念な職人技で花瓶や皿などの高級品によく用いられた装飾技法で、青色のものを特にアクアビーディングと呼び、非常に綺麗な色合いで現存しているものは多くありません 現在の技術や採算の面からも再現は不可能といっても過言ではない程の根気のいる装飾技法になります |
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金盛り 装飾として点、点線、線などを泥漿で描き、焼成した後に金液を筆などで塗り被せて仕上げる技法です 欧米では人気のあった豪華絢爛な装飾で、高級品の装飾技法として普及しています オールドノリタケでよく用いられている金液は、金の延棒を濃塩酸と濃硝酸を体積比で3対1に混ぜた溶液で溶解し液状にしたものを使用していました |
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宝石盛り(ジュール、エナメル盛り)
金彩の仕上げとして併用された装飾技法で、光沢のあるガラス状の粒をのせ、作品を豪華に仕上げます。 焼成温度が高いと剥離し、低いと貼り付かないという技術的に難しい装飾技法です。 エナメルは、1710年頃のドイツのマイセン磁器に既に使用されていたと言われてて、非常に古くから伝わる装飾技法です。 |
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タペストリー 通常のタペストリーは、生地の表面に麻布を張って、焼成すると布が焼かれて布目の付いた生地が出来上がり、 そこに絵付けをして、絵画的な演出をする際に用いられますが、ノリタケのタペストリーは焼成前の生地に 布目を転写した後に焼成する細目のものと、モールド成型を用いた粗目の2種類あり、オールドノリタケの 中でも特に入手が困難なアイテムの1つで、使用されている裏印はほとんどメープルリーフ印になります |
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モールド モールドとは、立体的に魅せる技法で、従来にない絵付けが施されており、絵柄も迫力あるものからかわいらしいものまで量産されており、アメリカで人気を博している装飾技法になります 特にオールドノリタケでは1920年頃からのアールデコ期で様々な動物をモールドしたかわいらしいデザインが大量に生産され、アートを一般の方にも広めた装飾技法になります |
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コバルト 一般的に青色顔料としてはコバルト化合物を使用するが、オールドノリタケでは鮮やかな 瑠璃色を出すために酸化コバルトを使用しており、由来はドイツの官立製陶所マイセンによって開発されたものになります ただ、ノリタケは民窯として経営と利益を考えたものになり、対して王宮の大きな庇護の下で品質を追求した官窯の仏セーブルの"KING OF BLUE"とは異なります |
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マーブル マーブル(通称、大理石)は、非常にレアな装飾技法で、マーブル(大理石風)はアメリカのコレクターの 中で呼ばれている呼称で、日本では余り馴染みの薄いものだと思いますが、スプレーによって数色の色を 大理石風に吹き付け、その上に金彩やジュール、金点盛り・ビーディングを施したりしているものを よく見かけます |
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エッチング ”腐らし”とも呼ばれ陶磁器の絵柄をそのまま残したい部分に型紙を貼付け、化学溶液に浸けて釉薬を溶かして腐蝕される技法で、ノリタケで受け継がれた代表的な表現方法でありますが、公害関係から現在ではサンド・ブラストで製陶されています オールドノリタケの高級品に用いられ、大倉陶園の白磁に薔薇のエッチングなどの花瓶も確認されています |
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白盛(ウエッジウッド風)
英国ウエッジウッド社のジャスパー法の貼付技法が有名です。カメオの型にはめて粘土で作った柄を貼り付けます。 ノリタケの白盛り(ウエッジウッド風)は、貼り付けではなく一陳や筆を使用した盛り上げ技法の一種になります。 そのため、本家に比べて緻密な装飾で、、魅力的な作品に仕上がっています。 |
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ラスター彩
1920年頃のアールデコ期の作品に多く用いられた彩色技法で、ラスター(絵付けする道具の一種)を焼くことで金属状の光沢や真珠状の虹が生じる 酸、熱湯に弱いので注意が必要です。 |
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転写
現在では、同じ絵柄を大量に生産する代名詞ですが、明治・大正時代では高級品に用いられていました。西洋美人、修道士などが描かれた転写紙をドイツやイギリスから輸入していました。絵具を台紙に印刷し、紙だけを取り除いて絵付けを行います。 オールドノリタケの中では評価の高い作品が多く残されています。 |
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