オールドノリタケの金盛薔薇文プリッツェル耳付花瓶です。1891年頃~1915年頃にアメリカに輸出され、約100年の時を経て日本に里帰りしてきました。「The
Collector’s Encyclopedia of NIPPON PORCELAIN Third Series 日本」(Joan Van
Patten/1986・COLLECTOR BOOKS)に同作品が掲載されています。薔薇は花のデザインの中で最も多く描かれていました。日本の職人にとって、最も得意とする分野である草花文様は西洋と日本のデザインを融合させた独特な雰囲気の美を創り上げています。また、金盛り装飾は高級品の代表的な装飾技法で、点、点線、線などを泥漿で描き、焼成した後に金液を筆などで塗り被せて仕上げる技法です。欧米で人気のあった豪華絢爛な仕上がりにするのに最適な技法です。オールドノリタケでよく用いられている金液は金の延棒を濃塩酸と濃硝酸を体積比で3対1に混ぜた溶液で溶解し液状にしたものを使用していました。