オールドノリタケの花盛り上げ少女文花瓶です。1891年頃~1915年頃にアメリカに輸出され、約100年の時を経て日本に里帰りしてきました。、「オールドノリタケの歴史と背景」(著・井谷善恵)、「VAN
PATTEN’S ABC’s of COLLECTING NIPPON PORCELAIN identification and values」(Joan
Van Patten/2005・COLLECTOR BOOKS)に同作品が掲載されています。見事な盛り上げと背景のブルーのぼかしが少女を引き立て、不思議な魅力に満ちた作品。顔を覆う細かな白点盛りのベールが想像をかきたてます。オールドノリタケが明治期に作陶した人物像は転写を利用したものがほとんどですが、本作は手描きにより生み出された他に例を見ない逸品です。西洋絵画における正面の肖像画は、神であるキリストにしか許されなかったこともあり、輸出磁器と西洋美術の繋がりを感じさせてくれています。一度見たら忘れられない不思議な魅力に溢れた作品です。