隅田焼 石黒香々 高浮彫花図花瓶
隅田焼・石黒香々が主に欧米諸国向けに作陶した高浮彫花図花瓶です。本名は石田郷三。隅田焼の陶工として伝えられているが、生没年や経歴、活動期間などについての詳細は現在のところわかっていません。隅田焼の創始者・井上良斎の作品と類似している事から、良斎窯で働いていて独立したと考えられます。その独特な作風は欧米人の愛好家に好評で、人気を博しました。特にセントルイス万博に出品した「五百羅漢」はマサチューセッツ州のスミス美術館に収蔵されています。1899年の第9回東京府外九県連合共進会では受賞、1901年の全国窯業品共進会、1904年のセントルイス万国博覧会に出品しています。
隅田焼は愛知県瀬戸市に生まれた井上良斎が1875年に島田惣兵衛の協力で、隅田川近くの浅草橋場町に窯を築いた事から始まりました。陶磁器に生き物や植物等を貼り付ける高浮彫の技法で装飾され、上部に薬を掛け流した生命力溢れる作品は、今までの日本の陶磁器にはなかった自由奔放さが表現されており、江戸の文化を漂わせています。輸出工芸として横浜港から欧米諸国に輸出された隅田焼は、欧米人を魅了しました。特に米国商社のヴァンタイン商会が長年に渡って取り扱いました。
- 名称 隅田焼 高浮彫花図花瓶
- 裏印 石黒香々
- 状態 カケ
- 寸法 H:45cm L:22cm W:22cm
- 素材 陶磁器
- 原産 日本
- 仕入 アメリカ
- 付属 作品証明書
- 数量 現品のみ
- 価格 売切【 u4738 】
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