オールド・ニッポンのコラレン田舎風景文花瓶です。明治時代に欧米に輸出され、約100年の時を経てカナダより日本に里帰りしてきました。第16137号として特許を取得した作品です。「オールドノリタケ
開国150周年記念展-帰ってきた陶磁器たち-」(2004・オールドノリタケ記念展実行委員会)、「Collector's Encyclopedia
of NIPPON PORCELAIN Fourth Series」(Joan Van Patten/1997・COLLECTOR BOOKS)、「VAN
PATTEN’S ABC’s of COLLECTING NIPPON PORCELAIN identification and values」(Joan
Van Patten/2005・COLLECTOR BOOKS)に同作品が掲載されています。
商品概要
名称 オールド・ニッポン コラレン田舎風景文花瓶
裏印 U.S.PATENT NBR.912171. FEB.9.1909 特許 第一六一三七号 JAPAN
外国商社の1つで、1840年代に創業者のアシュレー・アブラハム・ヴァンタイン(Ashley Abraham Van Tine)がアメリカ・サンフランシスコで始めた会社です。中国や日本から工芸品などを輸入した商品をニューヨークで販売していました。トルコ絨毯も手掛けるようになり、その方面ではニューヨークで名の知れた業者となりました。日本におけるヴァンタイン商会のビジネスは、1892年頃に名古屋に出張所を設け、1894年頃には転写紙を、後にはラスターも輸入するなど積極的に新技法を取り入れながら、白壁町に生地の見本釜を作ったのが始まりになります。
その後、1908年頃には、名古屋市東区の東芳野町へと移転し、金盛りを中心とした作品を製造しました。特に注目されるのは、この会社がコラレンという磁胎にビーズを貼り付けた輸出磁器をアメリカ向けに輸出していた点です。ヴァンタイン商会の日米貿易は1920年頃まで続いていたようですが、創業者が没して1951年頃に終わりを迎えたようです。日本から撤退の理由はヴァンタインの死後、極東貿易の縮小と伝統的な日本の花鳥画に固執するあまり、米国の市場動向を把握することに遅れを取ってしまった事です。