オールド・ニッポンポートレート（マリー・メディチ）花瓶

ポートレート（マリー・メディチ）花瓶

オールド・ニッポンポートレート（マリー・メディチ）花瓶

オールド・ニッポンとは森村組や日本陶器（現ノリタケカンパニーリミテッド）が明治・大正時代に主に欧米諸国に輸出していた時期と同時期に海を渡った日本製の陶磁器の総称です。資料が非常に少ないためにメーカー・問屋の詳細がわからない作品ですが、品質や装飾技術はノリタケと同等又はそれ以上の作品も多数確認されていて、美術工芸品として評価が高まっています。
ポートレート（PORTRAITS）は石版印刷した転写紙を生地に転写する技法です。当時は高級品に使用され、ヨーロッパの窯で同一の転写紙を使ったと思われる作品が確認されています。当時の日本の職人にとって西洋人を見るというのは難しいことから、転写紙を輸入したと考えられます。見慣れた芸者・舞妓などは手描きされています。